【竜操教室 塾長日記】先へ行くよりも今までを深めるほうが100倍大事。

新中1の春休みの講習は、先どりをしているところが多いと思うのですが・・・


意味あります?


・・・と毎年塾長は思います。


英語も数学も、1学期の内容はごく簡単な範囲だし、もし行き詰ってもすぐに夏休みがあるので、そこで充分なんとかなります。


そもそも4月からGW明けまでには行事が目白押しで何にも授業が進まないのですが、今年は特に新学期以降がどうなるんだかさっぱり。


だからこそ、塾で早めにやっておくべき!


そう思われるかもしれませんが、それは学習した内容をすべてちゃんと定着できるごく優秀な生徒の場合に有効であって、それ以外の普通の生徒にはまったく当てはまりません。


なんでも、早くやれば良いってものではないんです。


早くできるようになることは良いことですが、早くやったからと言っても早くできるようになるわけではないし、早くできるようになったとしても、それが定着するかどうかはまた別の話です。


学校の授業のペースがあり、定期テストのペースがあり、そして入試に向けたペースがあります。


学習する側の生徒も、その能力やモチベーション、学習以外の活動によっても、最適なペースというものがあります。


それらを上手くコントロールしてバランスを保つことが大事なのであって、なんでも先どりすれば良いわけではありません。


正負の数の計算の仕方をやる前に、複雑な四則計算を早く正確に解かせることの方が大事だし、文字式や方程式の計算を教える前に、割合や速さ、単位あたりの量などの概念をもう一度抑えておく方が大事ですよ。


ともかく、新中1の1学期は特にゆっくりペースです。


今から焦る必要はまったくないのです。

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