【竜操教室 塾長日記】明日はいよいよ私立一期入試ですが・・・

いよいよ明日は私立一期入試。


緊張感が高まる前日・・・と言いたいところですが、実はそれほどでもありません。


なぜなら、ごく一部を除いてほぼ合格することが確実な生徒ばかりだから。


岡山は長く県立優位でしたから、私立各校は県立高校の不合格待ちでなんとか定員を確保しようと努力してきた歴史があります。


その流れで、なんとか自校を受験してもらおうと、例えば初期費用の入金は公立の合格発表後まで待ってあげたり、県立とそっくりの入試問題にして練習目当ての生徒を集めたり、スライド合格を標準装備にしたり・・・


中でも一番の策が、ほぼ内申点だけで合格を決める「面接入試」。


多くの高校が、学校の内申点が基準を超えていれば、出願時点でほぼ合格してしまうという「面接入試」の制度を取り入れています。


滑り止めは安心感が一番と思いますが、それにしても出願時点で合格がほぼ決まっているのであれば、一発勝負の緊張感はなかなか感じられないでしょう。


私立各校がそうやって受験生に優しい入試を工夫すればするほど、受験生が受験生として頑張ったり努力したりする機会を奪っているのではと思ってしまいます。


入試直前だというのになんだかフワフワとした気分の受験生ばかり。


この流れがそのあとの大学入試に向けて続いているとしたら、世の中そんなことで良いのかとおっさんとしては本当に心配になります。


ともかく、我々親世代の、受験は死に物狂いで頑張るもの!という自分たちの「受験期」に対する当たり前の感覚と今とは大きく違います。


保護者と、学校の先生と、我々塾業界の人間と、周りの大人たちがいくら緊張感を煽っても、今の生徒達にはまったく通じないですから。


それは本人たちの問題と言うより、制度がそうなってしまっていることが原因で、それが是か非かについては、一介の塾屋にはわかりません。


ただ、本人が行きたいところへ行けるように出来る限りのフォローをするのみなのです。

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