【竜操教室 塾長日記】何時間やったかではなく、何回やったか。

テスト直前の対策で、プリントの問題をひたすら解き続ける生徒たち。


でも、その解くペースは人によってまちまちです。


あっという間に一通り全部終わらせる生徒が居る一方で、1枚目からなかなか先へ進めないという生徒も居ます。


それは、出来る子と出来ない子の違いと言ってしまえばそれまでなのですが、実際には対策プリントを解く目的を理解しているかどうかの違いでもあります。


出来る子というのは、一つ一つの問題を解けるかどうかにそれほど固執せず、解けない問題は答を確認したら、さっさと飛ばして次へ進みます。


そして、とりあえず一通りの解ける問題を解き終わったあと、解けなかった問題だけを解きなおすのです。(←ここ大事)


2回目でもやはり、解けない問題はさっさと飛ばして、一通り終わらせ、さらに3回目の解きなおしに入る・・・


この繰り返しです。


この勉強のやり方が出来る生徒は、すでに成績が良いか、あるいはこれから成績が伸びることが十分期待できます。


でも、出来ない子は、解けない問題にぶつかると、それをじっくり考え込んでしまいます。


5分も10分もその問題のためだけに時間をかけて、結局、「わかりません!」ってあきらめます。


また次に解けない問題にぶつかった時もそう。


やはりそこで手を止めて、じっくり考え込んでしまうのです。


こういう勉強のやり方をしていると、一通り解き終わるころには時間も体力も使い果たしてしまって、とても2回目をやろうという気力が出てきません。


そもそも、2回目、3回目という概念が頭の中に存在しないので、一通り解き終わったら、「はぁ、やっと終わった~!」って思ってしまうのですね。


やたらと長い時間机に向かっているのに、結局、終わらせたプリントの枚数とか、問題集のページ数が極端に少ないのです。


できないことをできるようにするのが勉強の根本ですから、そもそも初見の問題を一通りしかやらないのであれば、どれだけ長い時間をかけたとしても、それは勉強ではありません。


塾で見ていても、プリントや問題集をやり込むときのスピードは、早い生徒と遅い生徒ではとてつもなく違います。


そして、その違いが現在の成績や未来の成績を確実に反映していると思います。


英単語を暗記したり、漢字を覚えたりするのと同様に、同じ問題を何回繰り返し解いたかの勝負なので、その繰り返しのスピードUPを意識して欲しいと思います。

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