【竜操教室 塾長日記】また今年もそんな話になるんですね。
この時期は、推薦入試で大学が決まっていく時期。
合格おめでとう!の声がそこかしこで聞こえてきます。
最近の大学入試は、一般入試のみで年明けまで頑張る生徒の方が少数派になりつつあります。
最後まで頑張る生徒にしてみれば、クラスの他の生徒がどんどん合格していくのは、精神的に辛いだろうなと思います。
羨ましい気持ちを闘争心に変えて、最後まで全力で走り続けて欲しいと願っています。
ところで、いまだに高校の先生たちの中には、特にベテランの先生に多いのですが、最後まで受験勉強を頑張って、一般入試で合格を勝ち取るのが王道というような考え方があるようです。
毎年のことですが、指定校推薦やAOその他推薦での合格をあまり快く思わない風潮があります。
実際に頑張っている一般組の生徒が思うのは仕方が無いところもありますが、学校の先生までもが、推薦はズルいとか、逃げとか、卑怯とか言っていたのではダメでしょう。
自分たちが受験勉強を頑張ったからと言って、今の時代にそれを求めても仕方が無いのにと思います。
大学へ入ることは通過点のひとつであって、ゴールではありません。
大学で何をどれだけ頑張って結果を出すかが大事なのであって、どういう入口から入ったかは問題ではありません。
よく、推薦組は偏差値が低いから大学の勉強についていけなくて苦労すると言われますが、そういう人も中にはいるでしょうが、逆に一般組よりも大学の勉強に真摯に向き合う真面目な生徒が多いのも事実と思います。
むしろ、高校時代の学習科目の偏差値が、そのまま大学の専門科目の成績に直結すると思うほうがおかしいと塾長は思います。
自分のやりたいことがあって、行きたい進路があって、そこにたどり着ける方法がいろいろあって、そのひとつをただ正当に利用することを批判するムードがあることはいつも残念に思います。
ともかく、最後まで頑張る決断をしたのであれば、周りに惑わされることなく最後まで走り切って欲しいですし、すでに進路が決まった人たちもまた、これがゴールでは全然ないことを理解して、日々努力を続けて欲しいと思います。
人生は、ずっと勉強と努力が続くものです。
ゴールはありません。
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