【竜操教室 塾長日記】本気って、そんなレベルなんかい?

勉強は”質”も大事ですが、それは基本的な”量”を確保した上での話になります。


毎回面談でお話をするのですが、塾にいただける時間というのは、せいぜい各教科で週に60分~90分。


その間に学校では3時間も4時間も授業が進行していきます。


それなりに課題も出されるので、合計の勉強量は塾での時間の何倍にもなるのです。


単純に考えて、学校の授業をおろそかにしている分を、塾の時間だけですべて取り戻すのは不可能なんです。


たとえば、英単語をただ暗記するという作業ですが、これだけでも相当に時間がかかります。


英語が苦手だったり、普段から暗記に慣れていなければなおさら。


定期テスト範囲の進出単語100個程度を覚えるだけでも、何時間もかかります。


それを、家庭学習で自分でやってくれれば何の問題もありませんが、それを自主的にやれる生徒は、そもそもそれほどひどい成績にはなりません。


数学の基本計算をできるようにするとか、理科や社会の用語を覚えるとか。


やり方はわかっていて、時間さえかければなんとかなるということもわかっていても、そこに実際に時間をかけなければ、できるようになるはずがないのです。


塾に行けば、ちょちょいのちょいと簡単に楽をして成績が上がる方法を教えてもらえる、そう思っているんじゃないかと疑ってしまいます。


もしそんな良い方法があればみんなそうしてますし、そもそも今成績の良い生徒だって、その方法でさらに成績が上がって追いつけなくなるだけのこと。


他人より努力したものが結果になるだけですからね。


いや、俺、頑張ってるよ!というのも、今だけの話。


今までさぼった分はそう簡単に取り戻せるものではないのです。


他人が2時間やるなら自分は4時間、3時間やるなら6時間。


成績を上げたいと本気で思うなら、そういう意識が必要なんです。


勝負は甘くありません。

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