【竜操教室 塾長日記】データなんて、見方次第でどうとでもなるもの。
学テの岡山の結果が詳しく新聞に出ていました。
毎回気になるのは、自治体別の中にある「県立」の区分です。
操山、天城、大安寺、津山に加えて、支援学校も入っていると思うのですが、その正答率を見てください。
90%を軽く超えています。
90%を軽く超えるということは、その集団において学テの問題は「常識」「できて当然」レベルだってことです。
ただ、一般の公立中学の正答率平均が60%そこそこで、世の中には公立中学の生徒数の方が圧倒的に多いのですから、一般的には学テの問題は「常識」でもないし「できて当然」ってわけでもないのですが・・・
この差はとても大きいと思います。
そして、この差は10年以上、まったく埋まりません。
塾長はいつも思うのですが、中学校から進学校に通い、国公立や上位の私大に入る人たちは、自分たちの「常識」が、実は世間一般ではけっして「常識」ではないということに気が付いているのでしょうか?
特に文科省のお役人とか、大学教授とか、いわゆるエリートの人たちは、自分が育ってきた環境の中だけで世間を評価していないでしょうか?
自分たちが子供だった頃には、周りのみんなも含めて簡単にできていたはずの問題なのに、なんで最近の子供たちはこんなに正答率が低いんだ?
そう思ってないですか?
だから、すぐに「最近の大学生は〇〇ができない」って言いだすように思います。
そりゃあね、あなたたちの常識の中では、割合ができないとか、分数ができないとか、問題文が読めないとか、都道府県の名前と位置が怪しいとか、そういう高校生は周りに居なかったかもしれませんけど。
実際、学テの結果を見る限り、世間一般的には、おそらく昔昔からそういうレベルの人たちが相当数居るわけですよね。
そして、それは学テを10年もやってるのに、何にも変わってないってことじゃないですか?
自治体の全国順位の上下なんて、細かい話です。
今までの、そしてこれからの現場改善で、この「県立」区分の正答率と、一般の正答率の差が埋まってくることをぜひ期待したいと思います。
あと、やたらと「新聞を読む子が賢い!」って新聞記事で煽るのもどうかと思います。
賢い子が新聞を読むだけじゃないでしょうか。
0コメント