【竜操教室 塾長日記】忘れちゃいかんでしょ!
自転車に乗れるようになってはや40年以上。
当たり前になってしまうと、それまで、どうして乗れなかったのか、なぜできないのか、今からその時の気持ちを理解するのはちょっと無理なんですよね。
それと同じように、学校の先生って、もう何年も同じことを教えているのだから、いつの間にかその感覚のまま、つまり、「なぜ、こんな当たり前のことができないのか」という気持ちのまま教えてしまっていることって多いのだと思います。
できるようになった人から見たら当たり前のことでも、できない人にとってはまったく当たり前ではないのに。
教える経験の中で積んでいかないといけないのは、いかに難しい問題を解けるようになるか、教えられるようになるかということではなくて、いかに自転車に乗れなかったときの気持ちを思い出せるようになれるかということです。
いや、自転車に乗るという例で言うと、もはやどんなに努力しても自転車に乗れなかった理由やその時の気持ちは思い出せないでしょう?
だからこそ、思い出せないのが前提で、それでも思い出す努力をする意識が絶対必要なんですね。
それ無くして、他人を教えることはできないよ!ってことは、忘れちゃいけないんです。
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