【竜操教室 塾長日記】補習系の生徒の学力向上に向けて、話は簡単なんです。

”さかのぼり学習”ってとっても大切です。


特に積み上げ教科である数学や英語は、わからないところまで戻って学習するのは基本中の基本なのですが・・・。


塾でそれがいつでもできるかというと、そうとばかりは言えません。


そもそも、学校では毎日新しい単元を習っています。


さかのぼり学習をするということは、その学校の単元とは別の勉強をするということになります。


勉強時間をしっかりかけられるのであれば良いのですが、多くの場合、さかのぼらないといけない状況の生徒は根本的に勉強時間が足りていません。


そして長時間勉強するだけの勉強体力もありません。


結果、必要な時間数をかけられないので、さかのぼった単元も中途半端になり、今習っているところもまったく手付かずで、いつまで経っても何にも変わらないという最悪の結果に繋がってしまいます。


じゃあどうすれば良いのか。


そこが補習系の生徒指導の一番の悩みどころなんですよ。


当然、対応策はその子その子によって違いますし、結果の出方もやってみないとわからないことが多いのです。


時期によっても違いますしね。


今は学校の授業をほったらかしにしてでもさかのぼった方が良いのか、逆に、だましだましでも学校の授業内容をフォローした方が良いのか。


まあ、そうやって悩まないといけない理由は、週に1教科を1時間程しかやれないからです。


限られた時間をどう使うか。


ピアノとかそろばんとか習字とか、そういう習い事なら、それでも少しずつ前に進めるでしょう。


だってそれを習ってない他の人たちは、その技能についてはまったく前に進まないのだから、ほんのわずかずつでも習っている人だけが確実に前進できます。


でも学校の勉強は、皆が一斉に前に進んでますから、そのペースで進んでやっと皆と同じで、もし立ち止まったら自分だけが置いて行かれるわけで・・・。


そこが習い事と勉強との大きな違いです。


毎日1時間も2時間も学習する勉強体力、気力があって、それを目の前でやってくれれば・・・


話は簡単なんですよ・・・


でもそれを実際にさせるのが難しい。


懸垂のやり方を教える必要なんて無いじゃないですか。


でも、懸垂を毎日やらせるのが難しいんですよ。


まあ、そういうことです。

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