【竜操教室 塾長日記】有料模試ってどうなんですかぁ?
この時期、「模試を受けた方がいいですか~?」とよく聞かれます。
入試本番に向けて、会場受験のアウェーの雰囲気の中で、緊張感を味わいながら問題を解くという経験は貴重なので、そういう意味では必要と思いますが、いわゆる自分の位置を知るという意味では必要ないと思います。
ダメな理由はいろいろありますが、一番ダメなのは、母集団が毎回微妙に違うので平均や成績分布などのデータが今一つ信用できないというところです。
お金を払ってまで受けるのだから、意識の高い生徒が受けているということはわかりますが、意識が高いから成績が高いわけではありませんし、お金を払う以上、毎回受けてくれるとも限りません。
その中で順位を見たり、平均との差異を見たりしても、どうしようもないのですよ。
おまけに、志望校判定という余計なサービスまでついています。
有料の模試は何のためにあるのか?を考えた場合、塾が営業ツールとして使用しているという側面を排除できません。
塾が営業ツールとして使う以上、判定が厳しめに出るのは当然のこと。
それに、私立の合格判定は各学校とも募集要項ではっきり明示されてますし、県立については倍率次第で全然変わってくるものなので、果たして模試の判定って意味あるんでしょうか?
有料模試というのは、生徒や保護者の不安を煽って、授業コマの販売につなげるツールなのですよ。
幸い、最寄りの中学校は1学年が300人弱にもなるマンモス校ですから、この300人というまったく同じ母集団が連続してほぼ全員受験してくれる校内のテストは、大変貴重な成績資料になります。
15年もその成績を見てきた塾長にとっては、その成績推移が一番の判断材料になっています。
だから、うちでは最近は業者のテストはまったく実施していません。
必要無いからです。
というわけで、塾長は有料模試はまったく推奨しませんので、そこのとこよろしくお願いします。
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