【竜操教室 塾長日記】そりゃ読解力は経験値の多さで決まるよね、やっぱり。

今朝の山陽新聞の滴一滴に書いてあったのですが、今の子どもたちが塾通いや習い事で「夕焼け」を見る機会が少なく、そんな体験不足が読解力不足に影響している可能性があるのだそうです。


文章中に「夕焼け」と出てきても、その状況が想像できないのだと。


読解力の向上のためには読書も大事だけれど、その前提として日常生活を大切にして体験を積み重ねていくことが行間を読み解くことにつながるとも書いてありました。


その通りと思います。


学校で習うことだけでなく、他にもどんな経験があって、どんな知識があるのか、その多少によって文章内に描かれている情景を思い描くことができるかできないかが違ってくるのは当たり前でしょう。


それと関連するかもしれませんが、


塾長が子供の頃は家にテレビがひとつしかなくて、娯楽もそれしかなくて、夕食前後には当たり前のように時代劇を見せられていました。


当時は時代考証なんかもかなりいい加減だったと思いますが、それでも作中人物のセリフや登場する様々なもの、職業や身分、制度など、語彙もそうだし背景もそうだし、イメージだって知らず知らずのうちに記憶の中に焼き付けられていたと思います。


それって古文や時代小説を読んだり、歴史の勉強をしたりするときに、予備知識として実はいろいろ役立っていたんですよね。


その時はあまりそうは思いませんでしたけど。


ところが今の子供たちはそれが一切ありませんから、時々、知識ギャップに驚くことがあります。


前に授業で生徒たちに「一同の者、面をあげい!」って言ったら、ぽかんって顔してましたもん。


「宿題忘れは、市中引き回しの上、打ち首獄門だ!」って、全然通じないですし。


まあ、それはさておき。


学校の授業で習うこと以外の予備知識が、結局学校の授業理解に大いに役立つということはよくあることと思います。


小さい頃から、ジャンルを問わずに経験や知識を深められる活動ができれば良いですね。


それも、意識も無理もせずに自然とそうなっていればさらに良いですが・・・。


いったいどうやればそうなるんでしょう。

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