【竜操教室 塾長日記】目指すのは対処療法ではなくて根本治癒。
塾と言うと、わからない問題の解き方を教えてくれるところ・・・
ですよね、普通は。
もちろんそれもひとつあるんですけれど、それよりも優先順位が高いと塾長が思うのは、普段の勉強のやり方の指導なんです。
普段、学校ではどんどん授業が進行しているわけで、授業の内容理解もそうですが、いろいろ出される課題のやり方、テストに向けた勉強のやり方など、そういう普段の何気ない勉強のやり方がどうなっているのかをチェックしたいのです。
だからうちの塾では、学校の授業課題のプリントをやらせたり、ワークをやらせたり、宿題で予習が出ていればそれをやらせたり・・・
そういう、普段の何気ない勉強のやり方が間違っていたら、非効率だったら、まずそこを修正しない限り、いくらわからない問題を教えてもらっても何も解決しないと思うのです。
水槽にいくら水を汲んでも、もし穴が開いていたら、なかなか水が貯まらないですから。
学校の宿題をやったり、単語の暗記をやったり、そういうベーシックなことを塾でやると、「そんなことは自分でやるので、塾では勉強を教えてください!」みたいなクレームがあると聞きます。(うちではあまり聞きませんが)
あるいは、塾の先生たちの中にも、「お金をもらっている塾で学校の宿題をやらせるなんてとんでもない!そんなもん家でやれ!」って公言している人も居ますけど。
少なくとも塾長は、それほど信頼関係のできていない状況で、その生徒が誰も見ていないところで自分の意志でやる勉強の質というものをまったく信用していません。
それがたとえただ単語を暗記するというような単純な勉強であってもです。
ここやっとけよ!と指示して、もしそれをちゃんとやってくるなら、塾も先生も必要ありません。
だから、できるだけ長い時間、その生徒が誰かの指示でなく自分の意志で勉強をしている様子を自分の目で見たいのです。
成績の良い生徒の中にも、恐ろしく効率の悪い勉強のやり方をしている例はいくらでもあります。
そういうことをひとつひとつ修正してやれば、今までよりも、もっともっと勉強をやりやすくなります。
基本の勉強のやり方がわかってくれば、勉強全体の効率も大きく変わってくると思います。
そこまでいけば、あとはそれほど手出しをしなくても自分でできることの幅がどんどん広がっていきます。
そして最終的には、塾へ行かなくても大丈夫という生徒になって欲しい、というのがうちの理念ですから。
わからない問題をただ教えているだけでは、何も変わらないんですよ、結局。
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