【竜操教室 塾長日記】計算問題と応用問題。

文章題を読んで式を立て、それを計算して解く。


ただそれだけのことですが、これを苦手にしている生徒は結構な割合で存在しています。


面談でも数学についてはだいたい、「計算はできるんですけどね~、応用になると・・・」という話ばかり。


これは結構深刻な問題です。


というのも、それは要するに「指示待ち」の状態だから。


計算問題というのは、すでに解き方を明示されているのですぐに実行することができます。


数字と数字の間に演算記号がありますから、足すのか引くのか、かけるのか割るのか、考えなくても指示通りやれば答は出るわけで、結局自分で何かを考えることをしていません。


いやいや、しっかり計算してるでしょ?と思うかもしれませんが、計算するだけならコンピュータにやらせた方が何倍も速く何倍も正確に何倍もの量を一度に解けます。


おまけに、疲れた!とか、めんどくせぇ!とか、そういう文句は一切言いませんし。


要するに計算は、受動的な作業でしかありません。


言われたことただ作業としてこなす「指示待ち」の仕事なら、それは簡単にパソコンや他人に代替されてしまうのです。


でもそれに比べて、文章題や応用問題を読んで、解き方を自分で考えて、式を立てるという作業はかなり能動的です。


与えられた情報の中から必要なものを取り出して、それを足すのか引くのか、かけるのか割るのかを自分で判断して式を立てるわけです。


自分で能動的に考えて能動的に行動する。


将来、人の力に求められているのは、まさにこの部分じゃないですか。


数学の計算問題と応用問題なんてちっちゃな話ですけど。


でも、ここを鍛えずしてどこを鍛えるの?と思います。


計算問題でそこそこ成績の取れている生徒の中には、応用問題は最初からやらないと決めているような生徒も居るのですが。


本当にそんなことで良いのですか?


と日々問いかけをし続けなければいけないのです。


頑張るところ、間違ってないですか?


それを自分で自分に問い続けることができるかどうかも、やはり同じ話なんですけどね~。

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