【竜操教室 塾長日記】質問するのは何のため?
わからないところを聞くというのが「質問」だと思いますが、大事なのは何のために聞くのかというところです。
そんなもん、自分で問題を解くため、ひとりでわかるようになるために決まっているわけですが、実際にはそうなっていない生徒が多いのです。
質問をして、先生に説明させて、答を書き込めたらそれで満足なんですよ。
その問題を次回は自分ひとりで解かなければいけないということが今ひとつわかっていません。
だからこそ、教える側は普通すべてを一気に教えていくのではなく、ヒントを出しながら、自分で考えさせながら、一歩一歩教えていくことになるのですが、生徒たちからするとそういう先生は面倒な先生だと感じるようです。
宿題をやっていてわからないところがあったら、そこをぱぱっと簡単に埋めてくれる先生、つまり答を簡単に教えてくれる先生こそ、「わかりやすい良い先生!」だったりします。
目的によっては確かにその通りですが、目的によっては意味がありません。
大きな勘違いですが、ずっとそういう勉強スタイルでいると、残念ながら自分が勘違いをしていることにまったく気が付かないのです。
当たり前ですが、勉強というのは答をただ埋めることではないのです。
できないところをひとりでできるようになるために質問をしているのだということを理解しておくようにして欲しいと思います。
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