【竜操教室 塾長日記】勉強をするのに、数学だけが特別なわけがない。

昨日、ネットのニュース記事で、「数学は暗記だ」という主張の記事を読んだのですが・・・


その内容はともかく、記事へのコメント欄の意見のほうがかなり気になりました。


ネットのコメント欄というのは、一方的な意見に集約されることが多いとは言え、そのほとんどが「数学は暗記だ」という意見に反対のものでした。


世間の声というのは、そういうものなんだ。。。と再認識です。


ということは、塾長もあまり「数学は暗記だ」って言わない方が良いんだろうなと思います。


以後、気を付けたいと思います。


でもね、「数学は暗記だ」が間違いならば、では数学の肝はどこなんでしょう?


少なくとも「ひらめきやセンス」ではないことだけは間違いありません。


自分が覚えていることや過去に経験してきたことを使って問題を解決するのであって、まったく知らない問題や、やったことのない問題をやれと言われているのではないのです。


初見の問題をひらめきで解決できるのはごく一部の天才だけ。


いわゆる暗記教科と比べて、用語や項目を暗記する量は少ないかもしれませんが、公式を含めた解法パターンを暗記することで充分対応が可能なはずで、そういう意味で「暗記」を必要としていることに違いはありません。


まあ、言い方の問題なんでしょうけどね。


「数学は暗記だ」と言うと、「やたらと公式だけたくさん覚えたって、何の約にも立たないし、要はそれをどう使うかという論理的思考の方が大切」なんて、意見が出てくるのですが、誰も公式だけをたくさん暗記しろと言っているわけではありません。


それよりも「どう使うかという論理的思考」の部分を経験や反復によって「暗記」し会得するってことなんですけど。


そういう意味で、「数学は暗記だ」は間違いではないと塾長は思います。


だいたい、数学が苦手な生徒というのは、解法パターンを知らなすぎるんですよ。


頻出問題を、まるで初めて見たかのように解く。(実際に初めての場合も含む)


頻出問題を解くためのごく基礎的な知識を覚えていない。


英語の長文を読むのに、頻出の単語や熟語の意味を知らないとか、ごく基本的な文構造や文法を知らないというのと何ら変わらないのです。


センター試験を受けるのに、英単語を1,000~2,000しか知らないのであれば、まず単語を覚えないとその先は無いでしょ?


それは数学も含めてどの教科も同じことと思います。


覚えるだけでどうにかなるものではないけれど、そもそも覚えていなければどうにもならないことがあるわけで・・・


数学で点数を取ろうと思ったら、まず「覚えるべきこと」をおろそかにすることの無いようにして欲しいと思います。

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