【竜操教室 塾長日記】いろいろ問題ありすぎで、どうにもならなくなっている気がします。
4月に実施された全国学力テストの結果が発表されています。
もう3か月も前の話ですが、今回は昨年までに比べてこれでも1か月発表が早まったんですよ。
すごいでしょ?ってことのようです。
保護者側の立場から言えば、もう、いろんな意味でびっくりですけどね。
今頃3か月も前のテストの結果を教えてくれたってねえ・・・
年にたった1度なのに、せめて予備校の模試なみのレスポンスは確保できないのでしょうか。
しかも、毎年毎年同じような結果で同じような講評で同じような対策。
そういえば、
同じような正答率推移にもかかわらず、世間の大人たちは、最近の子供たちの学力が昔(つまり自分たちの頃)に比べて恐ろしく低下していると思い込んでの批判の雨嵐ですし・・・
学テの結果のどこをどう見ても、それだけでは昔に比べて学力が低下しているという証拠はないのに、世間も、マスコミも、勝手なもんです。
職場によく居る、「最近の若いもんは・・・」「自分たちはこんなに頑張ったのに・・・」って根拠の無い昔話をするおっさんと何にもかわらないじゃないですか。
もし本当に世代ごとの正答率を比較したいのなら、完全非公開にして、まったく同じ問題を毎年解かせてみればよいのです。
問題の内容もレベルもコロコロ変えているのに、正答率が上がったとか下がったとか言っても意味がありません。
今回だって、算数の基礎的理解で正答率が下がったのは、「わり算」の問題がいつもより多かったからだ・・・なんて分析ですからね。
正答率の推移が、いかに問題作成者にかかっているかがよくわかる話です。
それに、毎年毎年、基礎力に比べて応用力が課題って言いますけど、そもそも基礎的な問題と応用的な問題の正答率が同じだったらおかしいじゃないですか。
あと、いつも問題になるのが学校現場でのテスト対策の有無。
対策をやって点数を伸ばしているのに、批判されちゃうなんておかしくないですか?
学力テストで問われるような基礎的な問題をちゃんと解けるように反復学習をさせてどこがいけないのでしょう。
とにかく、塾長も含めてですが、このようにいろいろな面で、いろいろな人が、いろいろな意見を、それも全然違う方向から、しかも至極まっとうに思える批判をすることになってしまうのが今の学力テスト。
新聞を読んでも、ネット記事を見ても、みんなが言いたい放題で、問題点の雨嵐です。
この先、皆が納得するような形で、納得するような結果が出ることはあるのか、毎年疑問なのです。
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