【竜操教室 塾長日記】見直して終わりではなく、ここからが始まり
校則を生徒たち自身で見直していくという動きがさかんになってきました。
県内でもいくつか事例が出てきているようで、この方向性は良いことだと塾長は思います。
自分たちが守るべきルールにもっと自分たちが興味を持って、社会に出た時にも同じような問題意識を持って欲しいものだと思います。
ただ一方で、校則を見直して、ただ少し緩めのところに基準を改めたということだけで、良かったとならないで欲しいと思います。
世の中にはいろいろな価値観の人がいます。
それは地域内や学校内でもそうです。
せっかく自分たちで考えた新たなルールを守らない人が出てきた時にどうするのか。
なぜそこに基準があるのかという疑問をぶつけられた時にどうするのか。
ルールは決めたら終わりではなくて、その基準は何のためにあるのかを皆が理解し、どのように守らせるのかを決めていくことの方が何倍も難しいし、何倍も重要なことです。
権利を行使するにはそれなりの責任も伴うものです。
ブラックと呼ばれる校則がまだまだ存在していられるのも、面倒な責任も権利も同時に放棄して他者(学校や先生)に依存して、文句だけ言っているだけの人がたくさんいるからです。
世の中だってそうですよ。
国政にしても地方自治にしても、その他のいろいろなルールやマナーにしてもそうです。
ただ見直して終わりではありません。
これから出てくる様々の問題の解決を通して子供たちの成長につながるような、そういう方向性で校則見直しの動きが広まっていけば良いのにと思います。
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