【竜操教室 塾長日記】評定の結果はどうでしたか?

中学校では、3年生の最終評定が告知されているようです。


私立の出願に影響するからですね。


岡山県内のほとんどの私立高校が、評定のみで合格が決まる制度を持っているので、特に専願の生徒はこれで入試は実質終わりということになります。


ここ最近の私立人気の高まりで、どこの私立も専願率がとても高くなっています。


以前は私立専願と言えば、行くところが無いほど成績の厳しい生徒や、スポーツ推薦の生徒の専売特許のようなイメージでしたが、今は違います。


大学入試を目指す普通科の特別進学コースでも、多くの生徒が専願を選ぶ時代になっています。


学校によっては、入学者の60%とか、70%が専願なんですよ。


はたして、そういう生徒まで、こんなに早いタイミングで合格が決まってしまって本当に良いのか、塾長はかなり疑問に思います。


なぜこんな早くから合格の確約を出してしまうのかと言えば、いろいろな大人の事情があるからであって、それはけっして子供たちのためではありません。


年末から一般入試の3月までのこの期間は、受験勉強というモチベーションがあればこそ、今までに習った内容を一通り学び直す良いチャンスなのですが・・・


早々と12月で合格が決まってしまえば、あとは馬なりに流すだけの無意味な期間になってしまいます。


県立普通科を第1志望として目指す生徒と比べて、現時点での能力にさほど差が無かったとしても、ここからの3か月で一気に、しかもはっきりと差をつけられてしまいます。


この差は、本人たちはあまり意識が無いかもしれませんが、実際に高校で教えてみると実感できるものです。


合格が早々と決まっても、なんとか入学までの学習へのモチベーションを維持する方法があれば良いのですが・・・


専願者だけで毎月模試をやって順位を公開するとかね。


大人の事情もわかりますが、子供たちのためにどういう制度であるべきかを考えないといけないと個人的には思います。

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