【竜操教室 塾長日記】どうせ「期待値」を勉強させるのなら・・・

高校数学の新課程で入り込んできた確率の「期待値」の問題。


50円硬貨3枚を同時に投げて、表が出た硬貨を全部もらえるゲームで、1回のゲームで受け取る金の期待値を求めさせるのは良いとして・・・


ちなみに期待値は75円になるのだけれど、このゲームの参加料が1回80円のとき、このゲームに参加することは得といえるか?という質問はどうなんでしょうか・・・


もちろん解答は「得とはいえない」なんですが、どうもしっくりきません。


90%以上の還元率が確実に見込めるギャンブルなんて、実際にはなかなかありませんよ。


数学的に得とはいえないとしても、それに参加するのかしないのか、とは話は別ですしね。


というか、せっかくだから実際のギャンブルの期待値を計算させてみれば良いのに・・・


宝くじの場合、300円の券1枚で期待できる賞金はたったの135円ですからね。


そんな「まったく得とは言えないくじ」を並んでまで買うのはどうしてなのか?を高校生たちにしっかり考えさせる、そういう授業をやりたいなと思います。

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