【竜操教室 塾長日記】「めんどくせー」からどうすれば良いの?

男の子に多いのですが、何をするにもすぐ「めんどくせー」というのが口癖になるぐらい面倒くさいことが嫌いな子がいます。


こういう生徒に指導するのはなかなか大変なのですが・・・


でも、特に数学の指導に限って言うと、こういうめんどくさがりの生徒の方が数学の力が伸びることがあります。


極論ですが、数学って、どうやったらもっと簡単に早く正解にたどりつけるかを競うもの。


基本の手順というものが示されていたとしても、その手順通りにやるかどうかは別として、とにかく早く正解にたどり着いた方が勝ちです。


解き方はひとつではありませんから。


だからこそ、「めんどくせー」と思うところを、どうやればめんどくさくなく進めることができるのかを常に考えて工夫できる生徒の方が最終的には強いんですよ。


「めんどくせー」だけで止めてしまったら全然ダメですけどね。


でも、「めんどくせー」と思うからこそ、めんどくさくない方法を考えるモチベーションが湧くわけで。


先生の言われた通り、教科書や参考書に書かれている通り、基本を守ってきちっきちっと正解にたどり着くことももちろん大切ですが、それだけで満足している生徒は、残念ですがそこから先がありません。


真面目な子に多いのですが、どんなに面倒な解き方でも、「そうやって解くものだから」と妙に達観して納得しちゃうんです。


だから、どうやればもっと早く、もっと楽に、もっと正確に解くことができるのかを追求しようという気になりません。


真面目にコツコツやることももちろん能力の一つですが、大学受験ぐらいになってくると、それだけでは弱くて、数学が苦手になってしまう一つの原因になってしまいます。


「めんどくせー」ことをやりたくないなら、どうやれば良いのかを自分で考えて工夫することができるようになって欲しいと思いますし、それが数学の力を伸ばす原動力であることを理解して指導していきたいと思います。

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