【竜操教室 塾長日記】学びを止めない・・・は授業を止めないことだけではない。

終息の兆しは見えているものの、まだまだ猛威を振るっているコロナの影響で、長期欠席の生徒が後を絶ちません。


今さらだけど、一斉授業で何かを学ぶというのは、集団としての効率性は高いけれど、個々については犠牲になるものも多いものです。


「さあ、授業を始めるよ~」と言ってみたは良いものの、40人のクラスで10人も休んでいれば、いくら100%の授業をしたところで、全体に伝わるのは1/4。


休んだ生徒にとってみると、受け取ったものはゼロ(無)ですからね。


コロナで学びを止めない!とは言うものの、授業を止めないということは、単純に休んでいる人は置いていくということですよ。


オンラインに切り替えても、症状が酷ければ意味がありませんし、伝わるものも、できることもやはり限定的。


そして1週間後や2週間後に復帰した時には、すでに浦島太郎状態になっているわけですから。


連続性のある授業は、テレビドラマのようなものです。


放送を何回か見逃したまま、そこでとてもとても重要な場面があったかもしれないのに、そのまま次の回を見るなんてありえませんが、長期の休みを余儀なくされた生徒はまさにその状態なんですよ。


もともと個別化対応をしているうちのような塾はあまり影響はありませんが、特に学校の一斉授業ではそうはいきません。


休んだ生徒たちの抜け落ちた部分をどうやって取り戻させるのか、そのために何ができるのかを真剣に考えていかなければと思います。


もちろん、休んだ側の生徒も、休めてラッキーではなくて、休んだ分をどうやって取り戻していくのかを自分でも真剣に考えて欲しいと思います。


やらなければいけないことはやらなければいけないのですから。

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