【竜操教室 塾長日記】プレゼント貰えてうれしいの?うれしいんだろうね。
今も有るのかもしれませんが、出張でビジネスホテルを利用すると、ポイントが個人に溜まってキャッシュバックしてくれる・・・そういうサービスが以前ありました。
会社に提出する領収書は通常価格で発行されて、そっちは経費で落ち、キャッシュバックは個人宛ですから自分のポケットに入れられるんですよ。
そりゃあ、サラリーマンは皆そのホテルを利用するに決まってるじゃないですか?
自分で1000円でも安いホテルを見つける努力をしても、払うのは会社ですからね。
それよりも会社の経費の限度枠いっぱい使わせて、当然、自分に一番利益があるようにしますよ。
結果として、ちょっと不便なところにあっても、他にちょっと安いホテルがあっても、わざわざそのキャッシュバック有りのホテルを使うようになるでしょ?
会社の利益より、個人の利益。
自分の待遇が守られていれば、会社の業績なんて興味ないっていう人がどれだけ多いかってことです。
まあ、個人的に泊まるんだったら、そんな非合理的なことはしないでしょうけど。
最近の携帯電話の学割攻勢、プレゼント攻勢を見ていて、そんなことを思い出しました。
学割だとかなんとか言っても、とりあえず払うのは親です。
親の負担(要するに家計全体の負担)を下げる方向へ行くよりも、どうせ親が払うんだから、その費用内で手厚くサービスする会社に飛びつくのは当たり前。
学割だけじゃなくて、決まった日にプレゼントが貰えたりすると、ラッキーって思うように巧妙に仕向けているわけで・・・。
携帯電話代として払っているはずなのに、その中から牛丼やドーナツを強制的に購入させられていることに気が付かないばかりか、プレゼントをもらえてラッキーだと勘違いしている若者がいかに多いか。
ちょっと考えれば、ものすごく非合理的な経済活動なんですが・・・
まあ、自分で携帯電話代を払うようになった時に気が付けば良いですけどね。
でも、学割や意味不明なプレゼントをバンバンアピールする各社のCMを見るたびに、そういうことをちゃんと考えられない若者を、特に自分では費用負担していないうちから洗脳して、自立した後も永遠にカモにしようというのが見え見えで嫌な感じがします。
実際、カモになりそうな多くの生徒たちを目の前にしているので、他人事ではないのです。
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