【竜操教室 塾長日記】岡山県立高校特別入試2.29倍

今朝の新聞で、特別入試の倍率が発表になっていました。


定員の50%(普通科は30%)しか取らないので、倍率が高めに出るのは当たり前です。


注目したいのは、総定員に対する総志願者数。


これでほぼ各高の科コースの実質倍率を推測することができるからです。


毎回新聞記事と一緒に発表されている倍率は、入試制度のからくりをよく理解できていないと、まったく意味を持ちません。


今回、特別入試の倍率が2倍ならば、実際には定員ピッタリで、総数の倍率は1倍ちょうどということになります。


要するに、特別入試の倍率で2倍を下回っている瀬戸南の園芸とか、岡工の化学とか、御津とか邑久とかは現時点で定員割れということ。


まだ出願が確定したわけではありませんが、例年、ここからの大きな変動はありません。


だから、現時点で大きく定員割れしている県立高校は一般入試ではほぼ全入になります。


なんとか勉強を頑張って県立高校へ!というのも今は昔。


昔は、お金のかからない県立には学力や素行の面で入学できない生徒が、仕方なくどこか受け入れてくれる私立へ行くしかないという話をよく聞きましたが、最近はちょっと違います。


私立を専願で受けたけれど、学力や素行面で不合格にされ、仕方が無く最後の砦として定員割れした県立高校へ行くという流れが出来つつあるようです。


そういう生徒が増えると、結果としてさらに志願者が減り、さらに欠員が増える・・・


そういう悪循環に陥っている県立高校もすでに数校出てきています。


個人的には、県立高校は全体的にもう少し定員を絞って、合格の最低ラインを上げても良いように思いますが、地元の意向もあって難しいんでしょうね。


少子化も進み、私立への奨学金も増えてとなると、県立高は今後も厳しい状況が続くでしょう。


再編は待ったなしと思います。

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