【竜操教室 塾長日記】こっちは、変わったらそれに対応するだけですが・・

県立の特別入試の定員が変わりました。


基本的には、今まで50%だったのが80%。


今までなら特別入試で通ったらラッキーと思え!と言いながら進めてきましたが、80%も合格させるとなると、特別入試で通らなかったらかなり厳しいと言わざるを得なくなりました。


まだ残り20%も枠があるじゃん!って思わないで欲しいです。


一般入試でも、そのまま受験者の属性に変わりが無いとすると、たとえ合格できたとしても、合格段階の実力が校内の下位20%ってことですからね。


入学直後からかなり頑張らないと苦労するよ!ってことの証明でもあります。


それに、特別入試は主要3教科と、後は面接や口頭試問、実技、作文などですが・・・。


昨今の私立人気と相まって、理科と社会の必要性がどんどん薄れていくことも心配です。


塾としては守備範囲を絞りやすくて良いですけどね。


合格時期についても、2月中に進路が決まってしまう生徒がさらに増えて、それ以後の学校の授業がまともに成立するのかも心配だし。


中学生の積極的な進路選択を後押しするとともに、各高等学校が求める能力・適性を
有した受検者をより多く選抜できるようにするために、特別入学者選抜の募集人員の比
率を変更することを可能とする。


変更の趣旨が今一つよく理解できていません。


そもそも名称にしても、80%も合格させる入試の方が”特別”ではなく「本番」の一般入試であり、20%しか合格させない「敗者復活」のような一般入試の方こそ”特別”入試なんじゃないですかね?


入試制度云々を変更するのも大切でしょうが、それ以上に平均希望倍率で1.0倍に迫ろうとしている県立高校の存続、統廃合、定員削減などをどうしていくのか、私立に対抗できるだけの魅力アップをどうしていくのかの方がよほど大問題なわけで・・・。


定員割れしちゃったら、入試制度なんて何も関係ないですから。


そこをどうするかってことを示さないで、入試制度だけちょこっと変えてもね~って思います。

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