【竜操教室 塾長日記】できないことをできるようにしないと意味が無い。
問題集をやるのにどのくらい時間がかかるのか、考えてますか?
1ページ終わらせるのに10分かかったから、30ページなら300分、つまり5時間ね。
そう伝えると、「まじか?」ってなるんですよ。
いやいや、それってまだ1回通り終わらせるだけの話であって、解けなかった問題を解きなおす時間も当然それにプラスされるでしょ?
それだけの時間をまとめて確保するのって、特にテスト前のこの時期には大変なんです。
習ったばかりの時にちょこちょこ毎日の隙間時間でやっていれば大したことはないのですが、まとめてやるとなるとどうしても時間的に無理が生じます。
結局、課題の未提出を防ぐために、答を丸写ししてとりあえず終わらせるという判断になってしまうのです。
ちゃんと問題を解くのに比べて、ものすごく短時間で終わっちゃいますしね。
未提出もなんとか防ぐことができるし・・・
でも、その楽さに慣れてしまうと、問題集やプリントをやる前から「丸写し」が前提になってしまいます。
ちゃんとやると4時間も5時間もかかるものでも、丸写しなら30分で終わっちゃうと思っているので、そもそも最初から30分しか時間を確保しようとしなくなります。
そのうちに提出することのみが目的になってしまって、いかに早く埋められるかしか考えられなくなります。
ちゃんとやろうとすると、めんどくせーなって思うのはそのせいですよ。
提出物を出すだけなら、それは確かに30分の作業でしかありませんが、何のために問題集を解いているのかという根本的なところがわからなくなっているのです。
できないことをできるようになるのが目的ならば、できないことができるようになっていなければ、何時間かかろうが何日かかろうが、どんなに面倒だろうが、それは目的を達成していないんだってことを理解させなければと思います。
そして、勉強がわからなくなるのは、そういう意識で問題集やプリント類を作業としてこなしているだけだからということも理解してもらわなければいけません。
いくら作業をこなしたところで、目的が違うのだから、できなくて当たり前なのです。
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