【竜操教室 塾長日記】教科書の中の数学は、「ひらめき」で解くものではありません。
新年度になって新しいクラスを担当するときに、初回のオリエンテーションで必ず話をするのが、「数学はひらめきではない!」ということ。
センスが無いとか、ひらめかないとか、そんなことを要求されるのは上位層のごくごく一部の話であって、基礎基本の中ではそんなものは必要ありません。
教えられた手順にしたがって、同じことを同じように再現するだけです。
初めて見たらできないかもしれませんが、手順通りに何度も練習をすれば、必ず再現できるようになります。
だって、同じことを同じようにするだけですから。
この当たり前の手順を、必要な種類と量だけ身に付けているかどうかが大事なのです。
基礎基本が身に付いていないのに、ひらめきも何もあったものではありません。
例えば、円の面積を求めるのであれば、公式を使って手順通り解くことができれば良いのです。
そこで、公式を初めてひらめく必要はありません。
ところが、数学が苦手だとか、センスが無いと言う人に限って、その円の面積の公式がいまだにあやふやなんですよ。
そんなこと無いですと言うなら、球の体積はどうですか?
ルートの有理化はどうですか?
因数分解のたすき掛けはどうですか?
二次関数の平方完成はどうですか?
要するに、学年に応じた基本中の基本、そういうところをあやふやにしておいて、センスが無いもないものです。
それが数学のできない理由だとわからないという面では、確かにセンスが無いのかもしれませんけどね。
とにかく、基礎基本を大切にし、繰り返し練習して身に付けること。
まずはそこからなのです。
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