【竜操教室 塾長日記】計算ミスは限りなくゼロに近づける
ここ間違ってるね。→あ、計算ミスです。
そういう会話、指導しているとよくあるんですが、軽く流されがちです。
ちょっとしたミスなので、ちゃんとやれば次は大丈夫!って思ってる限り、計算ミスは減りません。
じゃあ計算ミスを減らすにはどうしたら良いのでしょう。
丁寧に解くのは当たり前として、大切なのは解き直しや確かめ算です。
ネットなどのアドバイスを見ると、
「試験中時間が余ったとき、答案に計算ミスがないか検算してください。」
って書いてあるのを目にするのですが、これは根本的に間違っているところがあります。
普通、自分のレベルに合ったテストや、あるいは自分のレベル以上のテストを受けているとき、「時間が余る」なんてことはあり得ません。
全部解き終わったあとで見直しをしよう!と思っていたら、永遠に解き直しはできないんです。
計算ミスが少ない人というのは、そもそも自分の計算をまったく信用していません。
だから自分がミスをするのを前提として、計算をしたらその場で検算をしています。
もう1回解き直したり、別の方法で計算をやり直してみたり、極端な話で言うと、式変形の1行1行を改行するたびに、間違っていないかのチェックを入れているわけです。
ごく簡単な問題で説明すると、
例えば、34+28+59= というような単純な足し算だとしても、計算ミスの少ない人は、左から普通に足し算をしたあと、すぐに右から足し直して同じ答になることを確認してから次へ進みます。
検算することが最初からセットで習慣化しているので、本人は検算をしているという意識は無いかもしれませんが、これをすることで確実にミスは減ります。
一方で、こんな単純な足し算間違う訳ないじゃん!って思っている人ほど、自分の計算を信用してミスをすることになります。
特に、大問の最初の方で出てくる基本的な問題で計算ミスをしてしまうと、その後はどんなに頑張っても全部間違ってしまう危険があります。
だから、全部解き終わってから見直しをするなんて、ナンセンスなんですよ。
計算ミスを減らすには、自分の計算力を信用しないこと、そして、計算をしたらすぐにその場で見直しや検算をすること。
そして、その習慣をできるだけ早くから身に付けていくことです。
できれば、小学校の計算ドリルからですね~
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