【竜操教室 塾長日記】宿題を効率的に学習できていないのが現実ですよ。
宿題って、要領の悪い人が全部真面目にやろうと思うと時間がいくらあっても足りないってことになりがちです。
公立中学校の場合、上位と下位の学力差は天と地ほど離れているのに、出される課題は同じものです。(最近、レベル別に2~3と分ける場合もあるようです)
当然、超易しい基本レベルの問題から、ちょっと難しめの応用問題まで、幅広く掲載されているので、ある人にとっては必要な、大事な問題であっても、ある人にとっては簡単過ぎたり難しすぎたりということになります。
上位の子はそもそも要領が良いし、おまけに自分にとっては易しめの問題ばかり。
一方で下位の子にとっては、難しめの問題や自分の能力を超えた問題ばかりで、しかも、そもそも要領が悪い。
まったく同じ問題集をまったく同じ期間で課題として出したとしても、その負担度は個人によって大きく差があるだけでなく、下位の子たちにとってはとてもとても苦しいものになってしまいます。
で、結局時間が足りなくなって提出に遅れるか、間に合ったとしても答の丸写し。
答の丸写しがすべて悪いわけではなく、自分のレベルを大きく超えているものはどんどん解答を参考にすれば良いのですが、このレベルは自分で頑張って練習しようよ!という問題まで丸写しになってしまいがちなので、いつまでたってもできるようにならないという悪循環なのです。
机に向かっている時間がある程度長くても、こんなことをしていたのでは意味がありません。
塾では、学校の課題を学習している様子を見ながら、その生徒のレベルに応じたアドバイスができますが、大勢を担当している学校の先生がそこまでできるわけはなく・・・
こういう問題点の解決のために、タブレット端末の全員配布があるのでは?と思うんですけどね。
一律の紙教材配布に比べて、個々のレベルに応じたカスタマイズができるはず。
ともかく、いろいろなレベルの生徒がいる公立中学で、全員一律に同じ課題を出すことの問題点をもっと真剣に考えていかなければと思います。
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