【竜操教室 塾長日記】図は正確に書く努力をする。

数学の図形絡みの問題で、問題文の中には図が無くて、自分で書かないといけないという場面は結構あります。

その際には、問題文の情報をもとにできるだけ正確に書く努力をして欲しいと思います。

さらに、高校生であればさらにそれをフリーハンドで書ける力が大事になってきます。

関数の問題でグラフの位置関係、上か下か右か左かがわかれば良いというものならまだしも、三角比や図形の性質の問題で、問題文の中にある角度や辺の長さ、あるいは三角比の値など、わかっているものがあるのであれば、それを最大限反映させて図を書くというのは基本中の基本です。

例えば、問題文を読めばすぐに鈍角三角形であることがわかるのに、いつもとりあえず正三角形に近い三角形を書いてしまう生徒が少なからずいます。

鈍角三角形と鋭角三角形では、いろいろなものの位置関係が変わってくるのですが、そういうことを知らないか、気にしていないのです。

数学は発想力も必要だし、過去の経験を導きだすことも必要なのですが、どちらにしても図形がまともに書かれていないと、発想も記憶もあったものではありません。

それがわかっている人は当然図をちゃんと書こうとするだろうし、図をちゃんと書こうとする人は結局、数学ができるようになる人なのです。

もちろん、与えられた条件だけではどんな図形になるのかを想像しにくい問題もあります。

ただ、「どんな図形になるのかわからない問題だ」ということがわかるのも、普段から図をちゃんと書こうとしているからなのです。

どういう条件がわかれば、どういう事実がわかるのか。

どういう条件がわからないから、どういう事実がわからないのか。

問題文を読んでそれをひとつひとつ確認していくからこそ、難解な問題にも対応することができるようになるのです。

図はできるだけ正確に！

数学を学習する上では必須のスキルだと思ってください。