【竜操教室 塾長日記】せいぜいそんなもんと思いますが。
6年生の全国学力テストで、単純に直角三角形の面積を求める問題の正答率が55%しかなかった・・・というのがネット記事で上がってまして・・・
その正答率の低さは確かに問題なのですが、それよりもその記事についているコメントの方がかなり問題で・・・
ほとんどのコメントが、自分たちが子供の頃にはそんな簡単な問題は間違えなかった(はず)、という固定観念から、今の教育が悪いとか、今の教科書や先生の指導法がダメとか、ゲームやスマホが問題なんじゃないかとか、そんな意見ばかりなんですよね。
塾長が思うに、この正答率が最近になって下がってきたのであればそういう理由もあるでしょうが、実際には昔昔から同じぐらいの割合で、こういう簡単なはずの問題を解けない子というのは居たんだろうってことですよ。
大昔から正答率が低いまま、それが今になっても改善されていないことが問題なのであって、昔の方が良かった・・・ってわけではないと思います。
例えば都道府県名やその位置って、いつ頃覚えました?
塾長は中学受験組なので、小学校5年の時には当然完璧でしたし、合格して通った中学校で、都道府県の位置が怪しい子なんて周りに居なかったと思いますよ。
でも全体で均せば、大人になっても怪しい人が世の中にはたくさん居るでしょ?
となると、小学校で完璧なのが当たり前なのか、中学校で完璧になるのか、それとも高校で覚えるのか、大人になっても覚えられないのか。
どこが多数派なんでしょうか。
おそらく国立大学に進学して大学の先生やお役人になるような賢い人は、自分の育った環境を考えてみても、都道府県名や位置があやふやな中学生が多数派・・・というのを想像できていないのではないかと思うんですよね。
実際には中高生でもあやふやなや人は結構多いですけど。
それをちゃんと調査してみて、初めてその酷さ気づいてびっくりする・・・みたいな。
そうじゃないと信じたいですが。
今回の直角三角形の面積もそうですよ。
55%と聞いて、まあそんなもんじゃないですか~?って塾長は思います。
自分たちが子供のころから、いや、もっとずっとずっと前からおそらくそんなもんなんですよ。
けっして、現代特有の問題ではないと思います。
このことから学ぶべきものは、
自分は簡単だと思っていることでも、世の中全体ではそうではないし、逆に世の中の常識だと思われていることでも自分はできないということも当然あるという意識でいなければいけないってことですかね。
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