【竜操教室 塾長日記】”行けるところ”はいつでも探せます。

なあ、〇〇高校って偏差値高いん?と生徒が聞いてきます。


我々の世代は、「偏差値」という言葉に敏感に反応します。


が、今の公立中学校ではほとんど死語。


そもそも、偏差値ってどうやって計算しているの?という問いに答えられる人がどれくらいいます?


我々のように偏差値全盛期をくぐり抜けてきた世代の人間でさえ、どうやって計算しているのかは答えられない人ばかりでしょう?


今は、地域で統一のテストは消えて、ほぼ校内だけでの勝負ですから、実際、仮に校内偏差値を出したところであまり意味は無いですよ。


よく面談で、「〇〇高校って偏差値どのくらいですか?」と保護者からも聞かれたりするのですが、これはもうほとんど意味のない質問です。


昔のように、岡山市内のほとんどの中学生が受ける統一テストがあれば、そのテストでの偏差値と高校の合格基準を照らし合わせることはできたかもしれませんが、今は無理です。


偏差値というのは母集団によって大きく変わってしまうもの。


大学受験のように、受験生のほぼ全員を対象にした大きな模試が何度もあれば、意味がありますけどね。


だから、偏差値がいくつあれば合格できるか?というような話は、大まかなイメージをとらえることはできても、細かく合否を判定できるような資料にはなり得ないわけで・・・


少なくとも、高校受験、それも岡山の現状では、偏差値はすでに死語なのだということを理解していただければと思います。


それに、県立高校の場合は、受験倍率も合否に大きく影響します。


特に実業系で細かく学科コースを分けている学校などは、年度によって倍率が大きく違うことがよくあります。


そうなると、例年の傾向とは関係なく難しくなったり易しくなったりということがざらにあるので、今の段階では簡単に合否予測ができません。


だからこそ、今のうちから”行けるところ”を探すのではなくて、自分がやりたいこと、進みたい道というのをもう一度しっかり見つめ直して、志望校を考えるようにしてほしいと思います。


そして、可能性を広げるために少しでも成績を上げておく努力が求められます。


今週の自己診断テストでも、1点でも多く得点しようという努力が必要なんです。


”行けるところ”を探し求めてウロウロしている暇があるのなら、今は勉強をして少しでも力をつけることに集中して欲しいと思います。

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