【塾長日記】毎年この時期に思うことですけれど。

中学生は始業式まであと4日。


ただ、課題の提出はテストの日である月曜日まで待ってもらえているようで、そうなると提出期限までまだ1週間もある・・・のだそうです。


まだ?


1週間も?


まだ1週間もあると言いきる生徒は決まって今答の丸写し作業をしています。


丸写しすることが前提になると、タイムスケジュールも丸写しが前提になります。


真面目にやると10時間以上はかかりそうな課題でも、丸写し前提で言うとせいぜい1時間ぐらいでしょうか。


最初から全部そのつもりだから、たくさん残っているように見えてもまだまだ余裕なんですよね。


もう夏休みが終わろうとしているのに、まったくエンジンがかからないし、いつまでたってもやりません。


彼らなりの計算、つまり丸写し前提では、まだ間に合うはずなのだから仕方ありません。


一方で、すでに課題なんてとっくの昔に終わっている生徒は、どちらかというと時間をしっかりかけて真面目に課題を終わらせていて、その上で今は真面目に解き直しをしている場合が多いです。


ひとつひとつの課題にかかる時間をちゃんと考えたら、夏休みも早い時期から手を付けておかないと間に合わないということがわかるから、結果的に早めに早めに終わらせていくことができるわけです。


同じ課題を10時間かけてやるのか、1時間で丸写しにするのか。


この両者では、課題に対して見えているものがまったく違うのだろうと思います。


その目的も、目標も、終わらせる大変さも、学習にかかる時間も、それによって得られるだろう成果も、全然違うんですよ。


まったく同じ課題なのに。


その理屈がきちんと理解できていて、目的や目標によっては、ちゃんと時間をかけて真面目にやるという選択ができるのであれば、それほど大きな問題ではないかもしれません。


でも、そんな奴はほとんど居ないんですよ。


なにせ目的は、できるだけ楽に課題を終わらせて、できるだけ早く目の前から消し去ることだけですからね。


いったいそこに何の価値があるのか。


せめて自分で自分の行動の意味するところを考えられるようにならないと、これから先もずっと辛いですよ。


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