【塾長日記】頭を使って考えるという訓練がもっともっと必要です。
お盆までに宿題を終わらせないと、部活動に参加させないというルールが設定されている部がいくつかあるようで、そろそろ焦ってきた生徒が増えてきました。
早く終わらせるには答を丸写しするのが一番!と、ここにきて、問題も読まずにとにかく答をひたすら写すという作業をしている生徒を見ると、とても虚しくなります。
自分の頭では何も考えずに、ただ目に見えたものを書き写すだけ。
正直、そういう単調な作業をよく何時間も続けられるなと思います。
ロボットじゃあるまいし・・・。
いや、もうある意味ロボットですけどね。
怒られるのが嫌だから、仕方がないから作業をしているだけで、そこには、それ以外の考えは何も無いのです。
そういう単純作業を延々と続けても平気で居られるそのメンタルをまず叩き直さないと、これからも、何をするにも自分の頭で考えるということが欠如してしまうでしょう。
ほんと、何にも考えていません。
例えばですが、数学でこんな計算問題が連続で聞かれているページがあります。
-21+15=
23+(-5)=
13-(-4)=
中1の正負の数の足し算と引き算ですね。
これ、今のタイミングで言えば、ほとんどの生徒が、見た瞬間に答を暗算で書くことができるレベルの問題のはず。
ところが、解説には、わざわざ途中式が書いてあるんですね。
例えば、-15+21=-(21-15)=-6という感じです。
普通にこの問題を解くのであれば、途中式なんて書かないで、暗算で答をいきなり書き込むはずでしょ?
ところが、何も考えずに答を丸写ししている生徒は、馬鹿丁寧にその不必要な途中式まで全部写してるんですよ。
本人たちは楽をしている、あるいは無駄を省いたつもりでも、実際には余計に面倒なことをしている上に、学校の先生には、丸写しがバレバレですよ。
これじゃあ、せっかく課題を提出しても、印象の面で態度意欲点はマイナスになってしまいます。
そんな、ちょっと考えればわかることを指摘してあげても、その意味がまったく理解できません。
とにかく丸写しすれば、”早く終わって楽できる”としか考えられないのです。
先々で余計に面倒なことになって苦しむとか、自分の不利益になるかもしれないとか、そもそも、そういうことを自分の頭で考えるということが欠如しているのですね。
何をするにしても、それがたとえ答の丸写しをする作業だとしても、もっと要領よくするには、もっと楽をして成果を出すにはどうすれば良いのかを、自分の頭で考える訓練をしていかなければいけないと、本当に思います。
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