【塾長日記】何度言えば理解してもらえるのかわからないけれど、何度でも言います。
勉強というのは、今までできなかったことをできるようになることです。
あるいは、今まで知らなかったことを新しく知識として得ることです。
この原理原則が、わかっているようでまったくわかっていないのが現実で・・・
数学でも、問題演習をしているとよくわかります。
できる問題をサクサク解いて、できない問題は飛ばしたり、答を丸写ししたり。
いや、
飛ばしたり、答を丸写しすることがダメなのではなくて、その問題を次に自力で解くにはどうしたら良いのかを考えずに次へ行くことがダメなんですけど。
昨日もそんな勉強のやり方をしている生徒を見て、思わず叱ってしまいました。
これはもう、その子の十何年の人生の中で体に染みついた癖なんですね。
価値観と言ってもいいかもしれませんが、小さい頃からそうしてきて、誰からもダメと言われていないのでしょう。
見た目には、勉強をしているように見えますし、実際、本人はちゃんと勉強しているつもりなのですから。
だから、いくらそんな勉強は本当の勉強ではない!と言っても、なかなか伝わりません。
問題を解いて、丸付けをすることが「勉強」だと信じて疑いませんから、なぜ塾長がそんなに厳しく叱るのかも理解できていないでしょう。
上位層と下位層の差というのは、持って生まれた能力もありますが、大きくはその部分を理解できているかどうかということです。
他人に言われたことだからやるとか、今までこうしてきたからやるだけで、なぜそれをするのか、何のためにそれをするのかということを考える訓練ができていないのです。
一事が万事。
高校では、部活動で全国レベルの生徒の授業を何人も受け持っていますが、総じてそういう生徒というのは、部活動とは関係の無い数学の授業であってもそつなくこなしていきます。
一般の生徒に比べて、勉強する時間や体力ではかなりのハンデがあるはずなのに。
おそらく、ただ顧問やコーチに言われたことを盲目的にこなすだけではなくて、自分の行動とその目的、結果との関連性を考え、理解し、改善し、努力するこができるからこそ、全国レベルで活躍できるのでしょう。
それは、どんな場面でも共通に求められる能力と思います。
言われたことをただこなすだけの仕事は、いずれ機械にすべて駆逐されてしまうのです。
将来、機械に使われる人間になりたくないのであれば、常に、なぜ?どうして?どうしたら?と考えながら行動をできるようになって欲しいのです。
そういう心構えを教えていくのが塾長の最優先の仕事と思います。
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