【竜操教室 塾長日記】だから、ひらめかないんですよ。

数学の勉強をするときに、「同じ問題を解く」ということが軽視されています。

だって、答を覚えちゃいましたから・・・

って言うんですけどね。

覚えたのは最終的な答であって、そこまでに至る解答の過程を覚えたわけではないでしょう？

正しい過程を経て正しい解答に至る。

その流れを繰り返し再現することで、正しい解答の仕方が身に付いていくのです。

あるレベルまでは、数学は暗記科目ですよ。

最終的な答の暗記ではなく、解答の過程を暗記するのです。

答だけを暗記することに意味はありませんが、正しい解答の過程を暗記することはとても重要です。

そういう意味では、他の教科、英語や理科、社会などと何も変わらず。

繰り返し繰り返し記憶の中に叩き込んでいくのです。

解答の過程がスラスラと出てくるようになるまで、「同じ問題」を解けばよいのです。

そこから初めて、数学的なひらめきが生まれます。

なぜか、数学だけは思考力を鍛えるという方ばかりがアピールされて、思考力につながるごく基本的な解法暗記がおざなりになっています。

基本的な解法も定着していないのに、ひらめこう！というのは無理な話ということを理解して欲しいと思います。