【竜操教室 塾長日記】終わったわけではないですよ。

今週は1、2年生が期末テスト。


ということで多くの生徒がワークやらプリントやらの提出課題を学習しています。


提出物終わった?


はい、終わりました。


そういう会話は何度も繰り返されますが、塾ではまずこの「終わった」の意味のすり合わせからやらなければいけません。


終わったと言っても多くの場合は、「提出できる状態になった」というだけのことで、テストを受ける準備ができたわけではありません。


保護者の方と面談をしていても、「提出物だけはちゃんと出してるんですよ~」とおっしゃられたとしても、それは「提出」をしているだけであって、テストで点数を取るための学習が終わっているわけではないのです。


だから、ワークを目の前で解いてもらいつつ、「テストに向けて提出物の学習が終わった」というのはどういう状態のことなのかを説明してすり合わせておくことが大切なのです。


慣れてきた生徒たちは、「終わった?」と聞くと、まだ覚えられてません!とか、わからない問題がいくつかあります!とか、そういう反応になってきます。


要するに、「終わった?」と聞かれて「終わった」と即答できるのは、その課題の内容で何を聞かれても完璧に答えられるようになっているという意味なんですよ。


それをすり合わせておかないと、「宿題は自分でできるので、塾では別の勉強をさせてください」というお話になってしまいますからね。


あくまで、「提出できる状態に自分でできる」というだけで、何を聞かれても完璧になっている、あるいはそれを目指して自分で反復学習ができる、という状態ではないことがほとんどです。


いや、上位の生徒はそれを自分でできる生徒が多いですけど、まあせいぜい上位2割ぐらいまでですね。


それ以外の生徒は、学校の課題を完ぺきにすることが成績アップの近道であることをぜひ伝えていきたいと思います。

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