【塾長日記】自分の頭で考えることを放棄させられる問題。

問:47✖47(47の2乗)を計算しなさい。


中学3年生で習う因数分解の応用問題でよくある問題です。


他には102の2乗を出せとか、99の2乗を計算しなさいと言われます。


で、先ほどの問題ですが、正解とされる解き方は、


与式=(50-3)✖(50-3)


ここで乗法公式を使って、


  =50✖50-2✖50✖3+3✖3


  =2500-300+9


  =2209


・・・とこのようになるんですね。


そりゃまあ、説明されればそうですけれど。


47✖47を筆算でやればいいじゃないですか。


なんか問題あります?


47✖47を、もし何か別の問題の中で計算しないといけなくなった時、わざわざ乗法公式の展開を利用して解く人いますか?


少なくとも塾長は、100%筆算でやりますよ。


その方が速くて正確に解けるからです。


それぐらい、自分のひっ算のスピードと正確性に自信があります。


もちろん、乗法公式の展開の利用のやり方を知っているということは、それはそれで大切ですけれど。


でも、47✖47には必要ありません。


乗法公式を使って解け!その解き方を採点する!と言われたら仕方ありませんが。


自分が今解くとして、どちらで解けば、より速くより正確に解けるのか。


そういう判断をその場その場でできるかどうかが大切なのであって、47✖47は乗法公式の解き方を習ったんだから、常にそれで解かないとダメってことではないのです。


そんなん当たり前やん!って人はスルーしていただいてかまいません。


でも、真面目な子の中には、学校で習った解き方固執して、問題そのものの答を出せない子がたくさんいるのです。


そういう子にとって、学校で先生に習ったことは絶対です。


こういう解き方もあるよ!と教えるのと、この解き方で解きなさい!と教えるのでは、天と地ほどの差があります。


いつも言うことですが、数学の問題で解き方がひとつということはありません。


だから、いろんな解き方を習うことはとても大切です。


でも、その中で今自分がどの解き方を選択するのかは自由なんですよ。


最終目的がどこにあるのか、そのために自分はどうするのか、常に考えるようにして欲しい思います。

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