【塾長日記】計算は腹筋や懸垂のようなもの。できるかどうかの基準に終わりは無いのです。
突然ですが、”懸垂”できますか?
この前鉄棒があったのでぶら下がってみたのですが、恥ずかしながら1回か2回やったら、もうしんどくなりました。
おそらく人生の最盛期でも10回できたかな?ぐらいの体力なので、50歳も近くなればこんなもんでしょう。
で、最初の質問に戻りますが、皆さんは”懸垂”できますか?
こういう前フリがあったら、”俺、今でも10回はできるよ”とか、”同じく1回が限度かな”とか、いろいろ答えられると思いますが、YesかNoかで言うとどうでしょうね。
懸垂のやり方を知っていて、1回でも体を持ち上げることができれば、一応、懸垂はできることになるじゃないですか。
つまり、Yes。
でも、それって、”俺、懸垂できるよ~”って他人に言えます?
言えないでしょ?
ましてや、若者で、しかも運動系の部活に入っていたりしたら、懸垂が1回しかできないのではお話にならないはずです。
つまり、やり方を知っていて、それを1回だけ再現できても、できるってわけじゃありません。
算数や数学の計算問題を解くのも同じです。
解き方を知っていて、1回解いてみたら正解した・・・
そういう状態で、”俺、計算できるよ~”って言ってちゃダメなんですよ。
”展開?因数分解? できるよ~ 簡単!”
1回解くだけならね、そりゃ簡単でしょうよ。
でもその類題を、100問解いても1問も間違えない自信あります?
1000問を瞬く間に正解してしまうだけのスピードあります??
入試で戦うためには、どのくらい正確で、どのくらい素早く解けば大丈夫かということに基準はありません。
速ければ速いほど、正確であれば正確であるほど、数学力は高まるのですから、解き方がわかるぐらいで終わっていてはダメなのです。
何度も何度も何度も何度も繰り返し解くことで、同じレベルの計算問題であっても、より速くより正確に解けるようになるでしょう。
だから、計算問題できますか?って聞かれても、即答で”俺できるよ~”とはなかなかならないはずです。
ましてや大量の計算問題を前にして、「面倒くせっ!」って言ってるようではまだまだ。
部活の練習で、じゃあこれから懸垂20回ね!と言われるたびに、「面倒くせっ!」って言ってる奴が居たら、そいつの方がよほど面倒くさい奴でしょ?
だから計算問題は反復あるのみなのです。
できるようになったかどうかという基準に終わりはありません。
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