【塾長日記】どちらも同じ日本での話、あなたはどちらの日本でありたいですか。
あの博多の大穴の件で、賠償を受ける権利のある方がそれを辞退したという記事。
自然災害ではなく過失よる人災という見方がある中で、
「東日本大震災や熊本地震と比べて被害が小さかった。自分たちがもらうより、別のことで街に役立ててほしい」
として、賠償金の受け取りを辞退するなんて、なかなかできないことです。
この記事のコメントは、「日本も捨てたもんじゃない」とか、「自分もこうでありたい」というような賞賛であふれていました。
塾長も、素直に素晴らしいことだと思います。
ところで、同じ時間帯に見つけた別の記事ですが・・・
54年間も継続してきた傘の無料貸し出しで、毎年補充される数千本の傘がすぐに無くなって戻ってこないという記事です。
要するに、”借りパク”ってことですよね。
12万本も。
先ほどの賠償辞退の記事は結局善良な個人の方のお話ですが、こちらは大多数の一般人のモラルの話です。
なんだか、悲しいし、寂しいし、情けないし。
最近のテレビ番組では、”日本って、ここが凄いよね”とか、”日本人って素晴らしいよね”みたいな自画自賛ものが多いので、ついついそういう方向で洗脳されてしまいそうですが、そんなことばかりじゃないってことですよ。
福岡の大穴の話だって、”事故後の迅速な対応に世界から賞賛の声が!”みたいな記事をどっかで見ましたが、もともと穴を開けなきゃ良かったわけで、なんだか違和感があります。
もしお隣の国で同じような事故があったら、果たして日本のメディアはどんな報道の仕方をしたでしょうね。
最近よく思うのですが、
日本人の素晴らしいところを紹介するのだったら、それと同じぐらい、日本人の世界と比べて情けないことやダメなところも取り上げて啓蒙すべきじゃないでしょうか。
とりあえず、借りたものはちゃんと返ところからですね。
0コメント