【塾長日記】そろそろ答を赤でそのまま写すことに疑問を持っても良いのではないかと思います。
”答を丸写し”と聞くと、不真面目な生徒の代名詞のようですが、実はそれだけではありません。
真面目で素直な良い子でも、実は”答を丸写し”していることが多いのです。
うちの子はそんなことしません!って思うかもしれませんが、良く考えてみてください。
ワークなどの問題集を解いていて、解き方がわからなかったり間違っていたらどうしていますか?
丸付けの段階で赤ペンで✖をしたら、その横に赤ペンで解答の正答例を丸写ししていませんか?
塾長が見る限り、平均的な成績層の真面目な子、特に女の子に多いのですが、丸付けで間違えていたら、まるで条件反射のように赤で答を丸写しするのをよく目にします。
一字一句そのまんま。
途中式だって、そのまんま。
え?当たり前でしょ?と思っている人も多いはずですが、本当に当たり前なのでしょうか。
ワークは何のためにしているのか。
そして答え合わせは何のためにしているのか。
だから、赤ペンで答を写すことについても、何のためにしているのかということを考えていなければいけないはず。
目的はもちろん、次に同じような問題に出会った時に、自力で正解できるようにするためのはずでしょう?
その目的を忘れていないですか?ということです。
赤ペンで答を丸写ししたとしても、それで問題ができるようになっているわけではありません。
何か、赤で答を書いたらそれで勉強は終わりって思ってないですか?
そこが大問題なのです。
答を赤ペンで一字一句きれいに写すのは、相当時間がかかります。
そして、きれいに正解が赤で書かれた問題集を見ると、そこにはそれなりの充実感が感じられるでしょう。
そこが怖いのです。
勉強とは、今日できなかったことを明日にはできるようにすることです。
答え合わせをきれいに丁寧にすることが果たしてその目的に沿っているのか、もう一度じっくり考えてみて欲しいのです。
特に、成績もそれほど悪くなく、真面目で素直な子たち。
親や先生に言われたまま、真面目にやっているだけでは、苦労は報われないですよ。
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