【塾長日記】オプションの方が高くなるなんて、もはやオプションではないと思うのですが。
今日は体育の日。
ということで、世間はお休みなのですが、セルモはいつも通り営業をしています。
と言っても、午前中の高校での授業がお休みなので、いつもよりは少しのんびりですね。
15時からしか開けられない教室も、今日は13時から開けています。
それを待ちきれないかのように、明日から定期テストの高校生が自習にやってきました。
そして、受験を控えた中学3年生と、小学6年生も。
黙々と自習をしています。
自習は無料なので、普段の授業時間以外は自習をするように勧めています。
他塾のブログを見たり、人から様子を聞いたりすると、テスト直前になると、”直前対策授業”、受験に向けては”受験対策”などという名前で、普段の授業時間とは別に時間設定をするのが当たり前のようです。
もちろんオプションですから、それなりに費用は取るんですけれど。
そして、それなりの教材を使って、それなりに宿題も出して。
ある程度のレベル以上の生徒にとっては、そういうことももしかすると必要なのかもしれません。
逆に、ある程度のレベル以下の生徒にとっても、同様に必要な場合もあるでしょう。
でも、中間層の大多数の生徒にとって、それって必要ですか???とも思います。
学校の先生も、いろいろと対策は考えてくれています。
そして、それなりの課題も与えてくれています。
中間層の子たちの中では、それだけですでにお腹一杯になっている生徒もかなり多いと思います。
そういう子たちに、さらに別の授業や別の教材で負担をかけるとどうなるか。
結局、どれもこれも中途半端になってしまうのは目に見えています。
そんなこともわからないで塾で指導をしている先生は居ないと思うんですけど。
それでも、すでに売上目標の中に組み込まれている様々なオプションを、心理的に売り込みやすいこのタイミングで既存の生徒たちにねじ込むのは規定路線なのでしょう。
部活や習い事が無くなって空いた空白の時間帯に、塾の授業を売り込むのに、どこの大手塾さんも必死になっているように思います。
塾長は思うのですが、
このタイミングの受験生であったり、あるいは定期テスト前のこの時期であったり、
いちばん勉強に対してモチベーションが高まっているのですから、今こそ自主的な勉強、自学自習、自立学習を身に着ける最大のチャンスなのではと思うのです。
英単語を覚えたり、社会や理科の用語を覚えたり、数学の計算問題のドリルをしたり、漢字や語彙のドリルをしたり、学校の教科書ワークを進めたり、他にもいろいろありますが、
時間を最大限かけて欲しいのは、そういう自分でもできる勉強がほとんど。
それを、まず自分でちゃんと必要な分だけできるようにしてあげるのが最優先だと思います。
そりゃあ、ずっと横についてくれていた方が、聞きたい時に聞けるし、何なら、先生に解説させておけば自分でやらないで済むので便利なのは間違いありませんけど。
先生が横でずーっと解説をしないといけないものや、講義をずーっと聞いていないといけないようなものはそんなに無いはず。
それを、あたかも絶対に必要なもののように面談でプレッシャーをかけて授業を買わせて、結果としてその子の自主学習習得のチャンスを遅らせていくのはどうかと個人的には思います。
基本のお月謝がそれほど高くなくても、気が付くと、国語や理科社会は別途、夏休みや冬休みの講習や、テスト前の対策、受験前の対策、さらには英検対策、漢検対策、模試対策・・・などなど。
ぜーんぶオプションで!
・・・・と大変な金額を払っていることになっていませんか。
もちろんうちだって商売ですから、いただけるものはいただきますが、塾長にも娘が居ますからね~。
自分が保護者の立場に立って、価値があるかどうかという判断はいつもしているつもりです。
価値観は人によって違うので一概には言えませんが、セルモでは、できるだけ保護者側、生徒側に寄り添った運営を心がけていきたいと思います。
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