意味が無い・・・

2乗に比例する関数、つまり二次関数の頂点が原点だけっていうのを中3で習います。頂点が原点以外に動かないので、それに伴った問題の幅は少なく、比較的対処のしやすい単元です。そこでよく問われるのは、グラフ上のA点からB点までの”変化の割合”。”変化の割合は、xの増加量分のyの増加量”っていう求め方を、呪文のように覚えるのが一番なのですが、中3レベルの二次関数に限っては、比例定数とx座標2つを使って簡単に求める公式というのがあります。公式というより、裏ワザとでも言った方が良いものなので、主にこの単元を理解できている生徒がさらに計算のスピードを上げるために利用するのが本来のやり方。”裏ワザ”ですから、学校では習わないけれど、塾の先生が、「こうやると楽なんだよ~」→「へ~、すごい!」と言ってもらうようなもののはずなのですが、なんと、よく見ると教科書の終わりの方に載ってました。学校でも教えてもらったそうです。でもですね。そもそも、こんな公式、まったく必要無いでしょう!みんなに教えちゃだめですよ。こんなの。なぜそうなるのかをさっぱりわかってないし、もちろん肝心な時にはうろ覚えで使えないのです。”公式”には、絶対に覚えないといけないものと、覚える必要の無いものがあります。覚える必要の無いものを、「楽だから」という理由だけで覚えることには何の意味もありません。いや、意味が無いどころか、数学的には悪影響があるのでは?とも思います。公式は本来自分で導くものです。その導く過程で数学的なセンスが養われるのです。安易に楽な公式を教えることは、そのセンスを養う機会を奪うようなもので、塾長は賛成できません。数学は公式を覚えたらなんとかなると思っている人が居るようですが、それは数学的センスの無い人だと個人的には思います。特にこの”変化の割合”を求める公式。こんなもの、高校数学にも全然つながりませんし、意味ないでしょう。塾の先生が、こそっと教えるのはまだ良いとしても、中学校の教科書で堂々と教えるのは止めてほしいと思うのです。他にも、「こんな公式自分で導けよ!」というものが世の中にはたくさんあるのですが、その話はまたおいおい。とにかく、公式を覚えりゃなんとかなる・・・という考えは明らかに間違っているので、それだけは覚えておいてください。(・・・まあ、覚えてないよりはましかもしれませんけれどねー)ランキング参加しております。読み終わりましたら、ぽちっ!とお願いいたします。まったく身勝手なお願いではございますが、ぜひぜひ皆さんのご協力をお願いいたします。↓ぽちっとクリック!
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