高校生の英語力
文科省が高校3年生の英語レベルを調べたところ、「書く」力と「話す」力が目標のレベルに達していない生徒が9割近くに上ることが分かったというニュースがありました。高校卒業時点の英語力の目標は英検準2級から2級程度とされているのだそうですが、このレベルに達していた生徒の割合は、「読む」が最も高く27.3%、「聞く」は24.1%、「書く」は13.5%、「話す」は12.8%で、「書く」力と「話す」力は9割近くが目標のレベルに届いていなかったのだそうです。で、素朴な疑問なんですけれど、この高校3年生というのはいったいどのレベルの高校生のことを指しているのでしょうか。有名大学を目指す進学校から、就職を目的とした実業系の高校まで、その実力差は天と地ほどの開きがあります。全国の国公立高校から無作為に抽出した7万人にテストを受けてもらったそうですが、もしそれがすべてのレベルの高校を含んでいるのであれば、9割近くが目標に届いてなくても、仕方がないのでは?と思います。以前、高校の英語の授業はすべて英語で行うことが望ましいというような指針があったような気がしますが、現実的にそれが無理なことは、この調査ではっきりわかります。文科省のお役人は、そもそも学生時代に勉強でそれほど困ったことが無い人たちばかりでしょう。考える基準が、普通科の、それも上位の高校を中心に考えているように思えてなりません。教員や学校関係者、そのお偉方にしても、普通科から有名国公立大学へ進学した人が中心のはず。岡山学区で、普通科の公立高校へ行こうと思えば、成績では上位3割に入っていないと難しく、そこから国立大学へ行こうと思うと、さらにその上位何割かに入らないとダメです。全体から見ればごくごく少数のその人たちから見れば、「高校3年生で英検2級って普通じゃね?」とか、「英語の授業は英語だけで良くね?」となるわけですが・・・。それ以下のレベルの高校生にとってはとんでもない話で、そもそも先々で使うかどうかもわからない英語力を伸ばそうというモチベーションが彼らに自主的に働くとは思えません。彼らには、直近で英語力が無いと困るという場面を想像できないのです。自主的なモチベーションが働かない以上、どんなに指導要領を変えたところで、どうしようも無いでしょう。冷静に考えれば、この英語レベルの高校3年生たちでも、現在は半数が4年制大学へ進学するわけですから、Be動詞から教えないといけなくなる大学が出てくるのも当然。もし、どうしても日本の高校生の全体的な英語力を上げたいのであれば、英検準2級の資格が無ければ高校卒業の単位認定をしなければいいんですよ。どこかでそうした強制力を入れなければ、教える側だけの責任でなんとかなるものではないと塾長は思います。それでも、英語はまだいいですよ、英語は。数学なんてもっとひどいですから。現実社会では、数学の方を使う場面が多いと思うんですけどね~ランキング参加しております。読み終わりましたら、ぽちっ!とお願いいたします。まったく身勝手なお願いではございますが、ぜひぜひ皆さんのご協力をお願いいたします。↓ぽちっとクリック!
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