新学期はすぐそこ。
非常勤講師として高校で数学を教えるようになってはや5年になります。このところ感じるのは、高校における数学力とは知識量×再現力+αだということです。よく数学にはひらめきが必要と言うのですが、そんなこと無いです。さっきの式で言えば、ひらめきは”+α”の部分であって、主要部分ではありません。大切なのは、知識量を増やすことと、それを再現する力をつけること。知識量を増やすとは、問題に数多くあたって初見の問題を無くすことです。どんなに頭の切れる人でも、初めて見た問題には苦労するもの。ましてや我々のような凡人が、初めて見る問題をスムーズに解こうというのは無理があります。とは言え、教科書や主要な問題集のパターンには限りがあるのですから、それらのすべての解法パターンをできるだけ経験しておくことが大切です。そうやって蓄積した知識量にかけ算されるのが、”再現力”ということになります。すべての解法を経験したとしても、それをテストの場で再現できなければ意味がありません。以前にやったことがあるのにできないのは、練習が足りないから。だから、何度も何度も同じ解法パターンの問題に取り組んで、再現力を鍛えておかなければいけないのです。ここまでやって、それでもなかなか解けない問題があれば、初めてそれが”難しい問題”ということになります。要するに、初見の問題では、それが難しいかどうかなんかわからないってこと。それなのに、初めてやった問題で、”うわっ、難しい、俺には無理、数学は苦手”って思ってしまう人がものすごく多い。その勘違いをなんとかしなければと思います。高校での数学の勉強は、2年生まではどちらかというと初見の問題に取り組むことが多く、要するに知識量を増やしていくことに重点があります。難しい問題ばかりに感じられるかもしれませんが、”初見”なのですから、それは当たり前と割り切ることが大切です。”初見”の問題は解けなくて当然。解説を読んで、「そんなもん、思いつくわけねーじゃん!」と感じるのも当然。知識が無くてできなかったことなんて、自分の数学力とは何の関係もありませんし、別に何にも気にすることはありません。それよりも、入試本番よりも前に出会えたことに感謝して、次に出会うときまでにできるようにしておけば良いだけです。そこの割り切りがあるかないかで、その後の数学学習の伸びが大きく違ってくるように感じています。ともかく、数学は、知識力×再現力+αで決まります。知ってるか知らないか。知っているのであれば、それを再現できるかどうか。コツコツと論理的に積み上げられるものです。”ひらめき”ではありません。新しく受け持つ生徒たちにも、まずそこから伝えていければと思っています。さて、今年はどんな生徒たちに出会えるでしょうか。今からとても楽しみなのです。本年度より漢検を当教室で受験していただけるようになりました。塾生以外の一般の方の申し込みも歓迎いたします。次回は6月19日(日)です。
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