【竜操教室 塾長日記】別に、せこいってわけじゃなく、当然の話なのだけど。

子供たちにお金の話をしても、どうもピンと来ていないことが多いように思います。


この前も、ある生徒がアイスクリームをかじりながらやってきたので、どこで買った?と聞くと近所のローソンだそうです。


コンビニだと、税込み151円のアイス。


その帰り道にあるザグザグで同じ銘柄のアイスを買ったら、税込み95円なんだけど。


その差、なんと56円。


コンビニで2個買うお金で、ザグザグでは同じアイスを3個買えるんですよ。


しかも、わざわざ行かなくても通り道にあるし。


そう言うと、


え~、なんで同じアイスなのにそんなに値段が違うの?


って、驚いてたので、ザグザグに行ったこと無いのかと思ったら、そんなことはないようですが、正直、値段にそんなに意識が無かったようです。


それに、どうせたいした金額じゃないし、って感覚のようです。


確かに金額ではたいしたことないかもしれないけど、割合だと4割も違うのに。


自分の小遣いで払ってるのに、そんなことじゃダメでしょう?


他の勉強はそこそこだとしても、せめて金勘定だけでも、もっともっとシビアでにできるようになって欲しいものだと思います。


10月から消費税が改定になりますが、全国学力テストなどの毎年の正答率を追う限り、税額計算をちゃんとできないかもしれない中学生が世の中に相当な数居るはずです。


数学って、直接的には大人になってから何の役にも立たないことばかり習いますが、一番役に立つのはお金の計算ですからね。


大人になったら、お金の計算からは絶対に逃げられません。


いくら稼いで、いくら使って、


そういう計算がバシッとできるかどうかはめちゃくちゃ大切。


車を買ったり、家を買ったり、お金を預けたり、お金を借りたり、保険に入ったり、


大人になるってことは、そういう金勘定を自分の責任でできるようになることだと塾長は思います。


個人のことだけじゃなくて、会社だって、結局はどの程度のコストでどの程度のリターンを得られるのかの勝負ですからね。


そういうわけで、普通の四則計算ができるようになった小学校高学年ぐらいからは、少しずつでもお金の話、お金の計算はやらせていかなければいけないと個人的には思いますよ。


なぜか、お金の生々しい話は学校教育ではやりにくいというところから変えていかなければいけないと思います。


一事が万事。


たかが56円の話と言っても、別にせこいってことではないのです。

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