【竜操教室 塾長日記】自己推薦入試制度の復活を!!

岡山の県立入試は特別入試と一般入試の2本立て。


数年前までは特別入試ではなく「自己推薦入試」と呼んでました。


その名の通り、「自己推薦」による入試なので、出願の際に必ず「自己推薦書」という作文をしないといけなかったのです。


おまけに、面接ではその内容について突っ込みが入るわけで・・・


普通科以外の実業系の学校を志望する生徒たちは、どちらかというと勉強は苦手で、作文なんてとんでもないという子が多いのですが、そういう生徒たちに一律にこのタイミングで「自己推薦書」を書くための自己内観をさせるというのは、大きな意味があったと思っています。


一般入試で定員割れで全入の高校でも、自己推薦入試は受けたし、自己推薦書は書くことになっていたので、勉強へのモチベーションは足りなくても、自己内観を繰り返す生徒はたくさん居ました。


実際、自己推薦書を書き上げていく過程の中で、生徒たちが精神的に大きく成長している実感がありました。


でも、今の特別入試はほぼ学力テストだけ。


勉強に後ろ向きな生徒たちは、いくつかある定員割れの学校を志望し、全入を期待して何もしないまま時が過ぎていきます。


そして、何もしないまま合格して進学していきます。


とてももったいないな・・・と思います。


いろいろな事情で、定員割れで全入の高校を削減できないのであれば、とりあえず自己推薦入試に戻してみたらどうですかね?


少なくとも、超低倍率の県立高入試が、中位層下位層にとってもう少し意味のあるものになるのではないかと思います。

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